検査機器
経鼻レーザー内視鏡システムLASEREO
貝塚みずき野クリニックでは2006年7月の開院以来、年間約200人以上の皆様に胃内視鏡検査をお受けいただいております。このたびより完成度の高い検査を目指して経鼻レーザー内視鏡システムLASEREOを導入しました。2種類のレーザー光源を搭載しその発光比率を変化させ、さらに画像処理能力の向上により血管・表面構造の確認や粘膜の微妙な色調変化の確認がより容易になりました。胃癌の発見、癌発生の母地となる可能性のある腸上皮化生の確認が従来機に比べて向上しています
LASEREOによる実際の内視鏡画像をご紹介します。
写真1(上)、写真2(下)は貝塚みずき野クリニックで撮影したもので掲載許可を得ている物です。食道胃接合部の写真で写真1は通常光画像、写真2はLCI画像です。 LCI画像では通常光に比べ血管と食道上皮とのコントラストが強調され血管の増生がはっきりと確認できます。食道胃接合部の境界もより鮮明に確認することができます。 このように細かな血管の増生が確認できることから胃粘膜でも早期胃癌の検出に役立つ機能であり、通常光では確認が難しいような病変も発見できる可能性があります。
経鼻内視鏡の利点はそのまま変わりません
経鼻の利点である嘔吐反射の軽減、薬物ショックの発生防止は今まで通りで変わりません。かえって内視鏡が軟らかい分だけ以前にも増して苦痛は軽減されるものと期待しております。検査費用は今までと変わりありませんので、ぜひ、その驚くべき威力を皆様の目でご確認ください。
なお内視鏡はお一人ごとに完全消毒を実施しております。
経口内視鏡に比べて楽に検査ができたとのご評価を多くいただいている経鼻内視鏡システムでございます、ぜひご活用ください。
小型・軽量の最新式24時間心電図
不整脈を自覚しても心電図検査では異常がないと言われた経験がある方は多いと思います。数分間の病院での検査の時に不整脈が出なければ異常なしとされてしまうためです。それでも不整脈の不安を抱えたままの方は多くいらっしゃるのではないですか。特に眠っている時に脈の乱れが生じることは決して少なくありません。
そこで、貝塚みずき野クリニックでもホルター心電図という24時間の心電図波形をすべて記録できる装置を導入しています。特に今回導入した装置は重さ13gという小型の記録装置です。ちょっと前までは腰のベルトに箱形の装置を付けて検査しておりましたが技術の進歩は目を見張るものがあります。
検査方法は胸に電極を付け本体も前胸部に貼り付けます。防水ですのでシャワーもでき日常生活は通常通り行っていただくことができます。逆に言えば検査だからとじっとしていてはホルター心電図の意味がありません、あくまでも通常の生活をしている中で不整脈が出ていないかを検査する方法ですから。
実際の方法は1日目に装着のために来院していただき2日目にはずしに来てもらうだけです、結果は4、5日後にお伝えいたします。2日間の通院が必要となりますが不整脈の不安がある方はぜひ一度検査をお受けになることをお勧めいたします。検査費用はホルター心電図だけで1割負担で1500円、3割負担で4500円となりますが他に診察料などが加わりますことをご了承ください。ぜひご予約をお待ちしております。
骨密度検査
平均寿命の延長、高齢化率の上昇に伴い骨粗鬆症の患者様が増えております。特に女性の場合、閉経期に女性ホルモンの低下がみられます。女性ホルモンは骨の構造を維持するのに重要な役割を果たしており、その低下に伴い骨折しやすくなったり背骨がつぶれて背中が丸くなるなどの症状がみられるようになります。特に「身長が2cm縮んだ」という人は骨粗鬆症の可能性が非常に高くなっているといわれています。
骨粗鬆症の診断にはレントゲンで骨の形態変化をとらえる方法や骨密度を測定する方法があります。特に骨密度を測定して骨量が若い人の70%以下に低下した場合は骨粗鬆症と診断されます。
最近、運転免許証を返上されるケースが多くなり病院に受診することができなくなったため骨密度測定を受けられないとの話が多く聞かれるようになりました。貝塚みずき野クリニックは整形外科の専門医ではありませんが、骨粗鬆症の薬を処方する機会も多いため骨密度測定器を導入しております。前腕の骨のレントゲン撮影をして骨密度を測定する方式ですが放射線量は胸部レントゲンより少なく安心して検査を受けてもらえます。
骨密度の低下がみられる場合には骨粗鬆症の薬物治療を開始しますので今まで通りの通院で大丈夫です。治療の効果判定には半年から1年に1回の骨密度測定をお勧めします。
心配されている方はぜひご相談ください。
糖尿病の検査が院内で可能になりました
糖尿病の検査のうちHbA1cを院内で測定可能となりました。HbA1cは1か月間の血糖値の平均を表す数値と考えられます。今までは検査センターへの外注で測定しておりましたが糖尿病治療をよりしっかり行うために院内で測定できるようにいたしました。
HbA1cは食事の影響を受けにくいため採血時の食止めは不要です。今後は2か月に1回程度の測定をお勧めします。現在の状況を把握するためにもご理解のほどよろしくお願いいたします。